試験の心得5か条と
    自己効力感の向上
  • 社会保険労務士事務所テラス 倉 雅彦
試験の心得5か条と
    自己効力感の向上
試験に臨む際の心構えと、自信を持つための方法について解説します。試験では正しい解答方法と時間配分が重要です。また、根拠のある自信(セルフエフィカシー)を持つことで、パフォーマンスを向上させることができます。
このプレゼンテーションでは、試験の心得5か条と、心理学者A・バンデゥーラが提唱するセルフエフィカシーの4つの源泉について詳しく見ていきましょう。
試験の心得:問題の見極め方
1
数字に気をつける
過去問を見ていると数字をいじり正しい問題を間違えにしていることもあります。要注意です。
2
語尾に注意
問題文の語尾は重要なヒントを含んでいることが多いです。特に「〜である」「〜ではない」などの表現に注意を払いましょう。
3
断定表現に警戒
「限る」「のみ」など断定的な言い切り表現がある問題は、間違いである確率が高いことを覚えておきましょう。
試験の心得:解答の技術
書き直しはしない
一度書いた解答を何度も書き直すと、時間を無駄にし、かえって混乱することがあります。最初の直感を信じましょう。
時間配分を意識
難しい問題や奇問に時間をかけすぎないようにしましょう。わからない問題は一旦飛ばして、後で時間があれば戻ることが効率的です。
見直しの時間を確保
試験の最後に見直しの時間を確保できるよう、全体の時間配分を意識して解答を進めましょう。
セルフエフィカシーとは
セルフエフィカシーの定義
セルフエフィカシーとは、心理学者アルバート・バンデゥーラが提唱した概念で、特定の状況において必要な行動を成功裏に遂行できるという個人の信念のことです。
単なる自信とは異なり、根拠に基づいた効力感であり、実際のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
セルフエフィカシーの重要性
高いセルフエフィカシーを持つ人は、困難な課題にも積極的に取り組み、失敗しても諦めずに努力を続ける傾向があります。
試験においても、自分はできるという信念が実際の成績向上につながることが研究で示されています。
セルフエフィカシーの源泉①:制御体験
制御体験とは
制御体験とは、過去に自分が成功した経験のことです。これはセルフエフィカシーを高める最も強力な要因とされています。
小さな成功の積み重ね
大きな成功だけでなく、日々の小さな成功体験を積み重ねることで、自己効力感は徐々に高まっていきます。
実践のポイント
過去の試験で良い成績を取った経験を思い出したり、日々の学習で理解できた内容を記録したりすることで、制御体験を意識的に活用できます。
セルフエフィカシーの源泉②:代理体験と言語的説得
代理体験
他者の成功を観察することで得られる体験です。自分と似た立場の人が成功する姿を見ることで、「自分もできるはず」という信念が強まります。
言語的説得
周囲からの励ましや説得によって自己効力感が高まります。スポーツなどでコーチからの適切な言葉かけが効果的なように、学習においても適切な励ましが重要です。
ロールモデル
自分と似た背景を持つ成功者をロールモデルとすることで、代理体験の効果をさらに高めることができます。
学習グループ
仲間と一緒に学ぶことで、お互いの成功体験を共有し、励まし合うことができます。これにより代理体験と言語的説得の両方の効果が得られます。
セルフエフィカシーの源泉③:健康状態

精神的健康
ストレス管理とポジティブ思考
身体的健康
適度な運動と十分な休息
栄養バランス
脳機能を高める食事
質の良い睡眠
記憶の定着と疲労回復
セルフエフィカシーを高めるためには、ある程度の健康状態が必要です。身体的・精神的に健康であることで、自分の能力を最大限に発揮できる状態を維持できます。特に試験前は、睡眠や食事に気を配り、適度なリラクゼーションを取り入れることが重要です。
試験成功のための総合戦略
試験の心得を実践
問題の見極め方や解答の技術など、5か条を意識して試験に臨みましょう。特に時間配分と問題文の正確な理解を心がけてください。
セルフエフィカシーを高める
過去の成功体験を思い出し、仲間の成功から学び、周囲からの励ましを受け入れ、健康状態を整えることで、根拠のある自信を育てましょう。
継続的な学習習慣を確立
日々の小さな成功体験を積み重ねることで、長期的なセルフエフィカシーを構築し、試験に対する不安を軽減しましょう。
試験の心得とセルフエフィカシーの向上は、相互に補完し合う関係にあります。技術的なアプローチと心理的なアプローチの両方を取り入れることで、試験に対する総合的な対応力が高まります。